2006年4月18日

ミュンヘンもようやく暖かくなり、ブーツや長いコートがいらなくなりました。昨日はコートを着てニュンフェンブルク公園を散歩したら、大汗をかいてしまいました。

ボブ・ウッドワードのPlan of attackを読むと分かりますが、ブッシュ大統領は記者に平気でうそをつく人です。実際には、イラク攻撃計画を作成しているのに、記者団たちに対して「I do not have any war plan on my desk」などと平気で言っていますが、これは公式発言としてはmisleadingであり、厳密に言えば取材ルール違反です。つまり、そうした基本ルールも知らない程度の人物だということでしょう。ということは、現在のイラン問題でも、攻撃計画くらいは部下に作成させていると考える方が、自然だと思います。なにしろイランの場合は核開発を公然と進めており、イスラエルや欧米を刺激するような発言をして、はばからないのですから。

欧米諸国が核開発の凍結をするよう求めた締切日まであと10日。イランは欧米のことなど意に介せず、問題は国連安保理に付託されるでしょう。それでも、国連が取れる対策には、有効なものがほとんどありません。イランは核開発の道をひたすら走るでしょう。核爆弾を持っていると公言しながら、攻撃を受けなかった北朝鮮の例を、イランは十分に参考にしているはずです。米国がイラクでしくじったばかりに、Rogue stateが幅を利かせる時代になりました。